関西電力の社長はバカなのか?

http://www.asahi.com/business/update/0415/OSK201104150122.html
関西電力の八木社長が電気事業連合会の会長に就任し、就任会見でこう述べたそうです

会見で八木氏は「我が国のエネルギー自給率は4%。将来的にエネルギーの安定供給を支えるうえで原子力発電は大切な電源だ」と早速、原発の重要性を強調した


よく"そんなに安全なら東京に原発を作れ”という話があります。しかし原発は過疎地に作られる。なぜなら最悪の場合、メルトダウンが起こるからです。もちろん、その確率は非常に低い。10万分の1か100万分の1か1000万分の1か。それは分かりませんが、電力会社にとって原発とは"最悪を起こさない”ことが最大の経営課題だったのです
その結果何が起こったか?。"原発は安全である”という神話に経営者までが蝕まれ原発の経営リスクも考えなくなってしまっていた。しかしながら、メルトダウンとまでいかないまでもシビアアクシデントは起こってしまったのです。優良企業であった東京電力は一瞬にして会社存亡の危機に陥ってしまった。決してみずほ銀行やJALのように経営に失敗した結果ではない。あの瞬間、原発は電力経営にとって金の卵から核爆弾に変わったのです
なぜ関西電力の社長はこう言わないのでしょう?「エネルギーの安定供給を支えるうえで原子力発電は大切な電源だ。であるが、経営上のリスクは民間の一企業に負える代物ではない。国有化するか、我々の手に委ね続けられるのであれば順次撤退を考えたい
変化に対し迅速に決定しメッセージを発するのが経営者の役割だと思いますけどね