地球温暖化に対する具体的提案

二酸化炭素の排出が地球温暖化を引き起こす。正直、この話はよく分かりません。今のところ言えるのは、二酸化炭素の排出が地球温暖化を引き起こす可能性がある、まででしょう。この問題の一番の本質は定量化が全くなされていないことなのです。
つまり、地球温暖化が進めば、どのようなことが起きるのか(主に悪いこと)?それを防ぐために気温は何度まで上がることが許容されるのか?その温度上昇を防止する為には二酸化炭素の排出はどれくらいの量まで許されるのか?全く分からない。だからこそ、化石燃料を太陽光や風力のような再生可能エネルギーにすべて転換すべきだという主張から、何もしなくていいんだという主張まで極端に分かれる
話は変わりますが、リーマンショックをきっかけとした世界大不況は、過去の不況と違う様相をみせています。不況にも関わらずエネルギーの価格は下がっていないのです。これを見ても分かるように原油価格は一番下落した時でも40$であり、90年代後半まで長らく続いた20$時代に戻っていない。そして今や80$近くに上昇している。今後、世界は原油100$が当たり前の時代になるのです。日本は原油100$でもコスト競争力を身につける必要がある。リーマンショック前と違ってエネルギー価格高騰分を製品に転嫁したって、誰も買わなくなるだけです
原油100$時代を生き抜く為に何をするか?オイルショックの時と同じく、エネルギーの転換と省エネルギーです。技術はあるけど経済的に成立しないものが成立するようになる。例えば、エネルギーの転換といっても原油だけじゃなくて、化石燃料全般の価格が高止まりしている訳ですから、再生可能エネルギーが選択肢となる可能性もある。エネルギー転換も省エネルギー二酸化炭素削減にもつながるわけです
根拠のない二酸化炭素削減○○%という数値目標より、原油100$でも持続成長可能な社会をつくるためどういう政策をとるべきか。この方が現実的だと思いますけどね