政府と知事と関電と・・・・

関西の電力需給に関して奇妙な動きになってます。
まず政府は「関西は節電が進んでないから節電しようず!と国も要請しようぜ」と決定
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110715/trd11071501320002-n1.htm
一方、関電は「皆が節電してくれてるから電車間引きは回避します」と宣言
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004269007.shtml
そして節電イラネ!と言っていた知事は「関電に騙されるな。節電しようぜ」と表明
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/07/15/kiji/K20110715001212390.html
なんなんでしょう、これは?関西は電気が足りているのか?足りてないのか?
そもそも節電が進んでいるのかどうか?ここにまとめてくれていますが、関電管内の電力需要は昨年とほぼ変わっていません。だからこそ政府も要請をしようとしている。なぜ関電は節電の効果があると言っているのか?関電がリスクを100%回避しようとしたことの矛盾が噴出しているのです
電力が足りないのは電力需要が年間最大ピークの時です。関電が発表しないので分かりませんが、8月に数日足りないくらいでしょう。ですが関電は”猛暑はいく来るかわからない。7月とか9月でも油断できない”といって7月〜9月を節電対象にした。当然、現実はほとんどの場合、電力は足りている。7月末になり、いよいよ”電車の間引き運転という社会悪”をする時期になった。供給余力があるのに間引き運転を要請したら?大ブーイング間違いなしです。だから、”節電効果がある”いう詭弁でごまかした
結局はリスクマネージメントの問題なのです。今回の関電のようにリスクを極大化させるとマージンが大きくなりすぎる。一旦はそれが安定供給を使命とする電力会社の正しい決断だとしたものの、その矛盾に関電自身が耐えられなくなった。
橋下知事は関電との対話の中でこのようなことを言ってます。「本当のピークは数日。10%節電は定常的に行うことにして、それでも足りない時は、例えばエアコンを切るとかリスクマネージメントで乗り切ったらどうか?緊急地震速報みたいに緊急節電速報を出すという方法もある。」エアコンを切ることがやたら注目されましたが、例えば本当の危機の時は大口需要家に30%くらい節電してもらうとかの方法もあるはずです
関電はずっと需要予測をしてきたわけです。最初っから過去の蓄積に基づいた現実な対応をすべきだったんじゃないですかね。それとも「めんどくせえから東京と同じにしようぜ」ってことだったんですかね。